【音楽LIVE活動開催にあたっての留意事項について】

 

今回の新型コロナウィルスについては、未知のウィルスであるために混乱が混乱を招いている感があります。国も初動対応の遅さから相当な批判を受けておりますが、現状として極めて高い成果を上げていることは事実ですし、適正な評価を受けてしかるべきだと考えます。従って、弊社は、国及び感染症対策専門家会議が示す戦略に従い今後の活動を組み立てたいと考えます。

国が示す基本戦略の柱は3つです。

(1)クラスター(集団感染)の早期発見。

(2)重症者への集中治療の充実。

(3)市民の行動を変える。

特に(3)「市民の行動を変える」という点は、私たちが正しい知識を持って賢く行動することの必要性を指摘しており、私たちに強く求められている責任・義務だと思います。

音楽LIVEについては、大阪のLIVEハウスが感染拡大の舞台となったこともあり、徹底的な自粛を求められている現状ですが、専門家会議の示す知見からすると、それは過剰ともいえる対応と言えなくもありません。のど元過ぎれば熱さを忘れやすい日本人の性格からすると、まだまだ油断できない現状からすると、それくらい過剰であった方が良いのかも知れませんが。

弊社は医学的知識もない素人ですので、国及び感染症対策専門家会議が示す資料およびネット上に示されている多くの資料、見解からいろいろ学ばせていただき、論拠・根拠を示さないデマや揣摩憶測と判断される類は切り捨て、納得のいく知見をもとに弊社の活動上の留意方針を立てました。もちろんこれは現状下での判断であり、今後の状況変化に応じて臨機応変に対応して参ります。

(参考にさせていただいた資料については、下に記載しております。)

 

4月以降、音楽LIVEを再開にあたって弊社が守るべき対応策は以下のとおりです】

 ① LIVEの定員は会場収容数の80%をMAXとし、可能な限り観客間に余裕を持たせる。

 ② 4月~10月までの間、良好な通風を確保した中でLIVEを実施する。

11月以降については、10月までの段階での社会状況等を加味して再度検討する。

 ③ LIVE開催時に入場者の検温、マスク着用を義務づけ、高熱を有する方の入場については認めない

こととする。(事前に告知し、入場料については返金する。)

 ④ ドアノブなど多人数が共通して触るもの、床、トイレなどの高頻度の消毒を実施する。

 ⑤ フード・ドリンクを提供する際、素手で掴む必要のない容器を使用などの飛沫・接触対策を行う。

   レストラン等の飲食店が会場の場合は、会場主と相談の上対策を行う。

 

上記の条件を満たすことが出来る音楽LIVEについてはこれを再開することとしました。

 

【弊社 活動上の留意方針の根拠】

専門家会議・クラスター対策班が最も強く主張する点が「クラスター対策による封じ込め」です。

COVID19(新型コロナウィルス)は、ほとんどの感染者が二次感染を起こしませんが、少数の感染者が大きな二次感染を引き起こし「飛び飛び」に伝播するのです。少数の感染者が引き起こす大規模な二次感染、これがクラスター感染です。

これまで集団感染が確認された場に共通するのは、

①換気の悪い密閉空間であった、

②多くの人が密集していた、

③近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われた

という3つの条件が同時に重なる場です。こうした場ではより多くの人が感染していたと考えられます。

 大規模な集会などを中止する理由はまさにここにあるわけで、この3つの条件の重なりを回避することができず、クラスターを発生させ、感染源を特定できない状況を作ってしまうという今回最も忌避しなくてはならないことと考えられているからです。

そういった中で、私たちは

(1)換気が悪い密閉空間、(2)人が密集している、(3)近距離での会話や発声。

という「3つの条件が同時に重なる場所や場面」を避けることが重要ということを基本的条件として捉える必要があります。

 さらに、国及び感染症対策専門家会議が319日に示した提言では

 

専門家会議としては、引き続き、全国的な大規模イベントについては、慎重な対応が求められると思う。

感染リスクへの対応が整わない場合は、「中止」や「延期」を。

 

と示すとともに

 

<感染状況が収束に向かい始めている地域、一定程度に収まってきている地域>では、「3つの条件が同時に重なる場所や場面」を徹底的に回避する対策を行ったうえで、感染拡大のリスクが低い活動から、徐々に解除することを検討する。

 

としております。

以上のことから、弊社としてましては、「【密室・密集・密接】というリスクの高い行動を取らず、しかしその範囲で経済を回すというバランスのとれた活動」を基本として、その条件を満たすことが出来る音楽LIVEについてはこれを再開することとしました。

 新型コロナウィルスの終息宣言がいつ出されるのか、それは誰しも気になるところですが、コロナウィルスもインフルエンザと同様、いずれワクチンが開発され病院などの受け入れ態勢が完備されて終息宣言が出されないまま人類が今回のウィルスを受容する環境ができるのかも知れません。いずれにしても、まだまだ予断を許さない中で現在考えられる万全の対策をとった活動を進めて参りたいと思います。

 

●参考にさせていただいた資料

 

吉峯耕平 「専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望」

https://note.com/kyoshimine/n/n6bf078a369f9

 

ショーンKY 「今回のウイルスで名指しされた業界が生き残るために」

https://note.com/kyslog/n/n140a73566043

 

新型コロナウイルス感染症対策専門家会議資料

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000610566.pdf

 

NHK WEB NEWS  「感染拡大地域では自粛検討を」専門家会議が提言【全文】

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/

 

アゴラ言論プラットフォーム 「ホリエモンがいれば十分?メディアに問われる質問力 --- 中田 智之」

http://agora-web.jp/archives/2044968.html?fbclid=IwAR1XMJ_s6XPjw1SqD8CFz0ZNFdGOZ6wXOQiCLrEcKHyZg3gJlEUUOtgYmQs