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秋の気配 ~ブログ始めました♪~

秋の気配が日に日に色濃くなってきました。

あ♪皆さんこんにちは。筑紫言の葉舎です。ブログ始めました。日々の雑感、弊舎として思うことを出版社らしく綴っていければと思っています。不定期の更新になりますが、何卒宜しくお願いいたします。

 

最近は本当に空も爽やかに晴れ渡り、まさに「秋高し」という粧いですね。あ、そうそう。「秋高し」は杜甫の「八月秋高 風は怒号す」の詩の一節から生まれた季語だそうですが、先ほど使った「爽やか」も実は秋の季語、「粧い」も「山粧う」とくれば秋の季語。日本の言葉は本当に繊細ですね。ちなみに「山笑う」は春、「山滴る」は夏、「山眠る」は冬の、それぞれの季語というのはご存じの方も多いかもしれません。

 

つい先日まで暑さに追われる毎日でしたのに、ある日目が覚めて「ふと気づくと今朝の秋」といった様子です。この「今朝の秋」という表現も、日々の連なりのなかでふと季節の変化に気づいた思いを的確に、繊細に表しているように思えます。

 

Facebookのお友だちの投稿でもお月見のお話しや三方に団子を盛り花瓶に芒を挿した写真がたくさん見られ、あぁ♪日本の美しさを愛でる感性は守られているなぁとつくづく思うのです。ちなみに芒は秋の七草ですね。「せり、なずな、はこべ、ごぎょう、ほとけのざ、すずな、すずしろ」高校生の時に覚えさせられた春の七草。食用になります。秋の七草は「萩、芒、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗」でこれは花を愛でるようです。万葉集の中では「はぎの花 尾花葛花 なでしこの花 をみなえし また 藤袴 朝顔の花」と、これは山上憶良が詠っているそうです。

 

私たちはややもすると言語に「伝達」という機能を求めがちですが、日本語には日本人が長い歴史の中で積み重ね磨いてきた感性が込められています。短いささやかな言葉が口の端から出た途端その言葉は命をおびて相手に伝わる。思いは丁寧に伝えなくてはなりませんが、ささやかな言葉でも相手の思いを受け取れる豊かな感性も育てていきたいものですね。

 

本当に思うままに綴るブログですが、今後とも可愛がっていただけるとありがたいです。

 

平成29年10月5日


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